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【完全ネタバレ】青楼オペラ 2巻・近江屋惣右助の過去

はじめに

桜小路かのこ先生の大人気作品『青楼オペラ』2巻の完全ネタバレ紹介をしたいと思います。江戸時代の吉原遊郭を舞台にした甘くて切ないラブストーリーをお楽しみください。

登場人物

主な登場人物を紹介しておきます。

永倉 朱音ながくら あかね


©青楼オペラ 小学館

武家出身の15歳で、何者かによって両親を殺され、遊郭吉原の『曙楼』に身を売る。曙楼で一番の女郎になれば沢山の男の情報が手に入り、自分の両親を殺めた刺客を見つけ出すことが出来ると考えている。曙楼での源氏名は『茜』。

近江屋 惣右助おうみや そうすけ


©青楼オペラ 小学館

高利貸しの若旦那で、頭も切れる色男で吉原の女郎達にモテる人気者。大の武家嫌い。

神谷 利一郎かみや りいちろう


©青楼オペラ 小学館

永倉家に仕えていた用心であったため、曙楼で会うよりも前から朱音の兄のような存在であった。彼女を心配し吉原まで追い、曙楼では「利一」として働く。

朝明野あさけの


©青楼オペラ 小学館

曙楼一番の花魁で、朱音の姉女郎として女郎としての振る舞いを茜に指導する。

あらすじ

江戸時代、遊郭吉原――――。

――― 自らの意思で遊郭吉原に身を沈めた武家出身の朱音。 武家嫌いで朱音を憎んでいるはずの若旦那・惣右助が時折見せる優しさに戸惑い、彼のことが頭から離れなくて・・・!!!!


©青楼オペラ 小学館

青楼オペラ2巻ネタバレ

それではここから青楼オペラ2巻の内容についてご紹介します。
注意:ここからはネタバレになります。


第5話:紫の本性


©青楼オペラ 小学館


『茜の帯が裂けたのは事前に切れ目が入れられていたせいだとわかったよ』


やったのは見世の誰かに間違いないと内儀おかみ、まず最初に『ゆかり』が新入りの茜と一緒に新造出しするのが面白くなくてやったんだろと疑われます。


『紫ちゃんではありません!』紫ちゃんにとっても大切な新造出しの道中にそんな事をしてもなんの得もないからと茜が止めにはいります。


しかしその紫、まるで茜が犯人であるかのように告げ口をします。



©青楼オペラ 小学館


『客の気を引きたくてかい?』皆に疑いの目を向けられそうになる茜でしたが…


『そんなわけないでしょう』と利一郎、もし失敗すれば大恥をかくような事をするはずがないとかばいます。


『うちの新造出しが台無しになるところだったんだ、下手人げしゅにんはきっと見つけてやるから覚悟おし!』


怒る内儀に茜は『どうかそれはよしておくんなんし』なんとも思っていないので犯人探しをやめて欲しいと乞います。


茜の意向によって犯人探しは取り敢えずとりやめとなるのですが…それを遠目に不敵な笑みをこぼす紫…


…『さっきはありがとう利一』庇ってくれた利一郎にお礼を言う茜ですが…



©青楼オペラ 小学館


高価な仕掛けを一度しか着ないことにショックを受ける茜に『そんなに惜しいですか、あの若旦那にもらったものが』


ここで利一郎は、惣右助と交わした取り引きについて語りはじめます。


『惣右助は吉原である女郎を探しているようです…』



©青楼オペラ 小学館


『その仕掛けも囲碁の指導もすべて取り引きのうちですよ』


これを聞いて深く傷つく茜"あの男にとって私は金であがなった生人形いくにんぎょう"


『女郎が客に振り回されるなんてお笑いだわ』心の底が読めない惣右助にもう惑わされたくないと気を引き締め直す茜。


ーある日、朝明野の座敷にでる茜と紫。紫は茜をわざと転けさせたり、お客の前で茜の事を悪く言ったり…新造出しの夜以来まるで人が変わったよう。



©青楼オペラ 小学館


『姉さん、堪忍しておくんなし、決して気を抜いたりなぞは…』謝ろうとする茜に朝明野は言います。


『ふふ、紫がようやく相手をしてくれるようになったのう』茜を次のお職の座を争う相手とみなしたのだと…


そんな座敷の途中で他の客に呼ばれる茜は朝明野の名代みょうだいとして部屋に通されますが…そこにいたのは惣右助。

⁂【名代】姉さんの身が空かないとき代わりにお客の相手をする事



©青楼オペラ 小学館


『おまえ、帯を切った奴を探すなと言ったそうだな、どうしてだ?』


『わっちのように華々しく新造出しできるのは限られた者だけ、私はひがまれて当然』『犯人が見つかれば折檻ではすまないかもしれず、それがわかっているのに小さな過ちを責め立てるなど恵まれた者がしていいことではござんせん』きっぱりと言い放つ茜。


『……さすがお武家のお姫様ですな』


…カチンっ
また嫌味を言われると察した茜、顔を赤くして惣右助の目をみると……



©青楼オペラ 小学館


思わぬ優しい目で茜を見る惣右助、茜はそれをどう受け止めたのでしょうか…。


そしてまた別の日、朝明野花魁のお座敷に接待されるお侍さん。この三橋兵衛は他の見世で名代の振袖新造に手を出したと言う噂がながれる人物。


…この噂を耳にした利一郎は慌てます。


第6話:吉原の髪洗い日


©青楼オペラ 小学館


『これ茜何処へいく、雑用は禿かむろにまかせておぬしは私のそばにおれ』


三橋の狙いは茜、彼は今夜、曙楼に泊まりたいと言い出します。朝明野の名代は当然茜となりそう、"今夜この人と同衾どうきんすることになるの…?"不安を感じはじめる茜の肩に三橋の手がかかったその時…



©青楼オペラ 小学館


息を切らし雨に濡れ、必死の形相で座敷に飛び込んできた惣右助。『来い!』茜の手を引っ張って、部屋から連れ出そうとするのですが…。


『惣右助ではないか』声をかけたのは三橋、偶然にも2人は顔見知りの様子。


『あ、なんだ三橋様』


『今、茜をさらおうとしおったな』


『ええ、振袖好きの前科持ちが曙楼に揚がったと聞きまして、是非その助平面を拝んでやろうと傘も持たずに飛び出しちまって…』と、軽口をたたくも…



©青楼オペラ 小学館


惣右助様……好き、とはなりません"どうせこれも取り引きなんだわ"とソッポをむいてしまいます。


実は、惣右助にこのピンチを伝えたのは利一郎、『もう、こんなことしなくていいわ』こんな会話を交わす茜と利一郎の様子を陰から伺う人影が…


『見いちゃった♡』


ー毎月28日 吉原の髪洗い日ー


『茜さん、茜さん!茜さんの帯を切ったのが誰かわかりんしたよ!』と禿かむろたち、
売れない女郎の荷から鋏がでてきたと茜に伝えます。この女郎には相当の罰が与えられてしまいます。


"黙っていれば丸く収まるものを…"


『余計なことをっ』思わず禿たちにどなりつけてしまいます。


そこで禿をかばう紫、茜はその禿と仲の良い紫がそそのかしたのではないかと言いよりますがとぼける紫。そのうえ…


『悪さする虫を潰すのは廓で生き抜くためには必要なことじゃ』



©青楼オペラ 小学館


やっぱり利一郎と話す所を見ていたのは紫でした。


せっかく髪を洗ったのに弱みまでにぎられモヤモヤする茜、そこに惣右助が来るのですが髪を下ろした茜をみて…



©青楼オペラ 小学館


完全にど真ん中なんでしょうね、『わざわざ下げ髪で俺の前に立ちやがって、俺にくしこうがいをねだってんのか、そうなんだろう、わかった買ってやる支度しろ』



©青楼オペラ 小学館


買い物のあと2人が初めて出会った稲荷へ、ここは女郎が幸いを神に請う稲荷、ここで、出会ったときと同じように手を合わせる惣右助をみて茜は…


"あぁ、この人は尋ね人の幸せを願っているんだ、かたきなんかじゃない、探しているのはこの人にとって大切な女の人"


第7話:惣右助の過去

あるとき、朝明野の座敷にはまた侍・三橋の姿が、彼は酔った勢いで永倉家(茜の家)の事を口にします。永倉家が取り潰しになった理由も知っている様子。



©青楼オペラ 小学館


早速、利一郎にも相談しその理由を探ってみることになります。


そしてもう一つ、茜は稲荷での一件以来暫く惣右助のことを避け続けていました、それは私などに会いに来ている場合ではないという想いから。



©青楼オペラ 小学館


『茜ちゃんには男がいんす、あれは間夫にちがいありんせん、お客人を振るのはそのせいじゃ』朝明野や内儀についに密告する紫、しかし朝明野は『あの仏頂面のお姫様に間夫などこさえられるものか』と笑いとばします。朝明野は普段、茜にきつい言葉を使いますが、ピンチのときはことごとく助け舟をだしてくれる本当素敵な姉さんですよね。


襖のそとでこの会話を聞く利一郎。そこへ出てきた紫を引き留めます。


『さては口止めでありんすか?口止めしようってことは茜ちゃんとの仲を認めたも同然じゃなぁ』


『まぁ、あの人のためならなんでもする覚悟ではいますよ…なんでもね』恐ろしく殺気だつ利一。


『いいですか?あなたがこの見世一の花魁になる邪魔はしません』



©青楼オペラ 小学館


ー茜がおつかいから見世にもどっていると、突如道を塞ぐ惣右助『やっと会えた、なんで避けんだよ、俺がなにかしたか!?なんでだよ…』


『若旦那、わっちより先に救い出すべきお人がおありでごさんしょう?』


ここで通りがかりの3人の侍が惣右助に声をかけます、彼らは惣右助が士分を捨てる前の知り合いの様子。


3人は茜にも絡もうとしますが『やめろ!貧乏御家人には目の毒だろう』と止めにはいる惣右助。


『そうじゃなあ、貧乏結構!おぬしとは違う、娘をくるわに売るような親はおらぬ』



©青楼オペラ 小学館


掴みかかろうとする惣右助をとっさにとめる茜、怒りに震えながら惣右助は言います『姉上を侮辱したことを後悔させてやる、必ずだ!』


惣右助の父親は無役の御家人、飲んだくれで8歳のとき娘を吉原に売り、12歳で惣右助を陰間茶屋に売ろうとしたところみかねた近江屋の親父殿が養子にとってくれたと茜に話します。


"この人がなぜ武家嫌いなのか、大切な尋ね人が誰なのかもわかってしまった"


『…わっちも元は武家でござんす』


『…おまえなど嫌いだ、こんな苦界に落ちていい気味だ、いつか…』



©青楼オペラ 小学館


『その身も心も俺のものにしてやる』


第8話:朝明野の道中

三橋から永倉家のことについて詳しく聞き出すために、利一郎と相談しお酒が入ると饒舌じょうぜつになる三橋にウォッカをのませることにします…。


そして、呼び出すために『2人で会いたい』と文をだす茜。早速釣られた三橋は曙楼に向かう途中惣右助に会い、これを自慢げに話します。


ー顔を真っ青にして、過呼吸になりかけている茜、三橋から永倉家の真実を聞き出してショックを受けてしまいます。


そこに心配して駆け付けていた惣右助が介抱しながら事情を聞くと…



©青楼オペラ 小学館


ここで我にかえる茜、"不正を働く武士など、この人が最も憎むもの…今、父上のことを罵倒されたら…………"


『…事情はわからんが父親を信じろ』


父上が収賄の汚名を着せられているのなら、尚更真実を突き止めなくてはならないのでは?惣右助は穏やかに、そして力強く茜に語りかけます。こう言うと『めそめそしてるお前なんかつまんねぇ』と帰っていく惣右助。


"なんであなたが私の欲しかった言葉を言うの"


ー朝明野の道中ー



©青楼オペラ 小学館


それから半月が経ち朝明野花魁の道中、3人の刀を抜いた無頼漢が突如襲い掛かります『曙楼の茜、覚悟!』


そこに現れたのは利一郎と惣右助、無頼漢達は言います『やはり現れたな近江屋惣右助!』茜を狙ったのは惣右助をおびき出す為だったようです。


無頼漢は以前絡んできた3人の侍、あれから惣右助は彼らの借金を全て買い取り、返済するまで新たな貸し出しをしないことで仕返しをしていたのです。


脇差しでこれに立ち向かうもあまりにも状況は不利、しかしさらに煽る惣右助。


『討ち取ったり近江屋…!』絶体絶命のその瞬間………ガシャン!



©青楼オペラ 小学館


これを止めに入ったのはまさかの茜、見事な薙刀なぎなた捌きで無頼漢達を圧倒し、あっと言う間に追い払ってしまいます。


『茜!なんて無茶しやがる…』


『気に入らぬのじゃ!』


『どっちが無茶じや、そのような捨て鉢でいつ命を落としても構わぬとでもいいたげな…』



©青楼オペラ 小学館


"腹がたつ、心が乱されて、顔を見れば憎まれ口ばかり…こんなにも…"


ー"こんなにも心が誰かに占められたことはない"ー


まとめ

以上、青楼オペラ2巻完全ネタバレでした、いかがでしたか?ついに自分の中で惣右助が大きな存在になっていることに気付いた茜、憎まれ口ばかりたたいていた惣右助の優しい言葉や表情も目立つようになってきました。


惣右助の姉の行方は?茜の両親を殺害した犯人は?そして2人の関係は?まだまだ気になることだらけですね。


3巻に続きます。


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