読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【完全ネタバレ】青楼オペラ 3巻・茜と惣右助の本心

はじめに

桜小路かのこ先生の大人気作品『青楼オペラ』3巻の完全ネタバレ紹介をしたいと思います。江戸時代の吉原遊郭を舞台にした甘くて切ないラブストーリーをお楽しみください。

登場人物

主な登場人物を紹介しておきます。

永倉 朱音ながくら あかね


©青楼オペラ 小学館

武家出身の15歳で、何者かによって両親を殺され、遊郭吉原の『曙楼』に身を売る。曙楼で一番の女郎になれば沢山の男の情報が手に入り、自分の両親を殺めた刺客を見つけ出すことが出来ると考えている。曙楼での源氏名は『茜』。

近江屋 惣右助おうみや そうすけ


©青楼オペラ 小学館

高利貸しの若旦那で、頭も切れる色男で吉原の女郎達にモテる人気者。大の武家嫌い。

神谷 利一郎かみや りいちろう


©青楼オペラ 小学館

永倉家に仕えていた用心であったため、曙楼で会うよりも前から朱音の兄のような存在であった。彼女を心配し吉原まで追い、曙楼では「利一」として働く。

朝明野あさけの


©青楼オペラ 小学館

曙楼一番の花魁で、朱音の姉女郎として女郎としての振る舞いを茜に指導する。

あらすじ

江戸時代、遊郭吉原――――。

――― 自らの意思で遊郭吉原に身を沈めた武家出身の朱音。 武家嫌いで朱音を憎んでいるはずの若旦那・惣右助が時折見せる優しさに戸惑い、彼のことが頭から離れなくて・・・!!!!


©青楼オペラ 小学館

青楼オペラ3巻ネタバレ

それではここから青楼オペラ3巻の内容についてご紹介します。
注意:ここからはネタバレになります。


番外編1 :15年前


©青楼オペラ 小学館


こちらは15年前の惣右助、彼はとても頭の良い子でした。そんな惣右助をいつも褒めてくれた優しい姉は惣右助にとって"美しいすべて"だったのです。


彼女の唄う子守唄は今も惣右助の耳に残る"鈴の音のような子守唄"…そんな姉は僅か8歳で奉公に出ると言って姿を消してしまったのです。


番外編2 :5年前


神谷利一郎14歳、朱音5歳の頃のこと。


利一郎がお仕えする主家の娘、朱音はとてもはねっかえりの強い女の子でした。

ある日、父上に叱られ拗ねてどこかに隠れしてしまった朱音。屋敷中大騒ぎですが実は利一郎の後ろに隠れています。



©青楼オペラ 小学館


『いえでする、おまえもいっしょにくるのよ、りいちろーはずっとあかねのそばにいるの!』…そんな我が儘を言う朱音を見て…



©青楼オペラ 小学館

……『利一郎が一生お守り致します』


第9話:惣右助の香り


©青楼オペラ 小学館


先日の、大立ち回りが早くも読売(新聞記事)になってしまい、惣右助といい仲だと周りに思われてしまいます。


『違いんす!読売なんて嘘ばっかり!』顔を赤らめ全否定する茜。


利一郎に愚痴るも『お嬢はあの若旦那のことをどう思っておられるのですか?』と聞かれてしまいます。



©青楼オペラ 小学館


"お嬢…それは…恋に恋していたような誠二郎様への想いよりずっと強い気持ちで好きになり始めているという事です"と危惧する利一郎でした。


そんな周りの声にイライラのつもる朱音は、惣右助にまで超不機嫌。部屋に芸妓まで呼んでしまいます。それは2人きりになりたくなかったから…


しかし、おかみさんには叱られてしまいます『見送りにもたたないとはどういう了見だい茜?次やったら折檻せっかんだよ!』


惣右助の帰った後の部屋に扇子が落ちています、"この香は…"その香りから惣右助の体温や力強さを感じてしまう茜。



©青楼オペラ 小学館


ある日、訪れた惣右助に折檻を理由に素直に応じる茜。"どんなに冷たくあしらってもこの人は懲りずにかよってくる"


"私はいつからこんな馬鹿で、嫌な女になったの、まるで気持ちを試してはまた来てくれたと安心してる"…………


『茜、近いうちに改めてお前の身請けを申し出ようと思う』こう伝える惣右助ですが茜はこれを断わります。


『ぬしは先日わっちが嫌いじゃとおっせえした、嫌いな妓を落籍ひかすというは道理が通りんせん』



©青楼オペラ 小学館


『こんな…こんな思いをさせるおまえが本当に嫌いだ』


ー"同じだ"


茜は惣右助の心境が自分と同じであることを知るのです。


『俺は本音を言ったぞ、おまえも素直になったらどうだ!』茜を押し倒す惣右助、そして惣菜右助の香りにクラクラとしてしまい力のはいらない茜。組み敷かれキスをされる直前、脳裏に両親の最後の姿が浮かびます。


『お断りしんす』



©青楼オペラ 小学館


『申したはず、わっちは落籍ひかされたくてたくて吉原に来たわけではありんせん』


"素直に認めたとてなんになろう、私にはやることがある…こんな気持ちは邪魔になるだけだ"自分の気持ちを押し殺す茜。


"茜、おまえは何をしようとしている?"


第10話:茜の真の目的

この頃茜は本を通じて『あおい』と仲良くなります。葵は18歳、茜の少し前に見世にはいり、ものすごく美人というわけではないけれど明るく愛嬌のある妓。


葵さんには間夫まぶ(恋人)がいます。月に1・2度程度であれば、客に病気と嘘をついて間夫とのひと時を過ごすおんなは多く、見世もこれを多目にみているのだとか。


"好いた人がいながら他の男の相手もするなんて、そんなことができるものなのかしら"……私には無理。茜は惣右助に対する気持ちに封をしようとします。


一方、惣右助は利一を呼び出し、茜が吉原にいる本当の目的を問いただします。『あいつは何か目的があって、自らの意思でここに来たんじゃねぇのか?』


『あいつはここで何をしようとしているんだ!……もう沢山だ、大事な女が男共の慰み者になんのはよ…』


利一郎は答えます『なるほど、若旦那はお嬢をここから助けだしたいとお考えなんですね、たとえ……』



©青楼オペラ 小学館


茜の真の目的は『お家の再興』であると語りだす利一郎、茜の名誉と身分を取り戻すことこそが茜の幸せだが、武家の跡取りに戻れば、町人の惣右助とは結婚できないということも伝えます。


『よく考えて下さい、自分かお嬢かどちらの幸せをとるのかを』


ーある日茜は、葵にこんな苦界にいても感じることのできる『恋のとろけるような幸せ』と『人生の楽しみ方』について教えてもらいます。



©青楼オペラ 小学館


"考えてもみなかった、こんな苦界に堕ちてなお、人生を楽しもうだなんて"


ーまた別の雨の降る夜、惣右助が手土産を持って尋ねてきます。



©青楼オペラ 小学館


惣右助がくれたのは羊羹ようかん"この人からは幾つも贈り物をもらっているけれど、身につけるものじゃないのは初めてだ…"


"身につけさせて俺の妓だって主張するようなものばかりだったのに…"


『もう一度だけ聞くぜ、俺の…俺だけの女になるのは嫌か?』



©青楼オペラ 小学館


『…そうか、わかった…じゃあ帰るな』


『そうだ、利一郎ってやろうに伝えといてくれ…茜の、おまえの身請けは諦める事にするって…』


第11話:本物の愛

『茜さん、後でお時間頂けますか?』


利一郎に裏茶屋へ呼ばれるとそこには惣右助の姿もあります。



©青楼オペラ 小学館


『これ以上ない助っ人だと思いましたので独断でお願いした次第です』茜はこれを断ろうとするのですが…


『だからって引き換えに俺のもんになれって話じゃねぇよ』と惣右助。


これにより、惣右助の手を借りることになり早速経緯をはなし始める茜。惣右助達は茜の突き出しまで『1年半』を目標に解決させようと決意します。

⁂【突き出し】遊女が初めて客をとること


さらに、全てが終われば惣右助が茜を請け出してくれると利一郎から聞きます。


『嘘でしょ…自分のものにならない女に誰が…それじゃお金を捨てるようなものじゃないの!』



©青楼オペラ 小学館


そして、さっそくあちこちにさぐりを入れていると報告に来る惣右助。


"今までのこの人なら金の力で無理矢理にでも私を自分のものにしたはず…だからあらがった、優しさにも裏があるんじゃないかと疑った、今…なんの打算もなくここまでしてくれるこの人を見て初めて素直に思える…この人は本当に私のことを…………"


打算もなくただ茜のために力をかしてくれる、その気持ちに惣右助の本当の愛を感じて戸惑う茜でした。


帰り際、思わず惣右助のそでを掴んでしまう茜、『…なんだよ』…何か言いたいのに言葉が出て来ません。



©青楼オペラ 小学館


自分の気持ちを持て余す茜は葵に相談を持ちかけます、葵もまた身分の違いから間夫の『佐吉』と一緒になれる見込みがありません。ですがたとえ、この先一緒になれなくても本気で向かってきてくれる人には嘘はつきたくないからね・・と茜の本当の気持ちに素直になるよう教えてくれます。



©青楼オペラ 小学館


感情が顔にでてしまう茜に『口でなんと言おうが、きっと伝わりんす』と優しくアドバイスしてあげる葵でした。


"次にあの人が来たら…"そう思う茜ですが、そう思うとなかなか来ないあの人。


そんな折、朱音は惣右助がお見合いをするという噂を聞いてしまいます。



©青楼オペラ 小学館


第12話:惣右助のお見合い

薮入やぶいりの日ー

奉公人の年2回の休日、『藪入りの日』を知らずにやって来た惣右助、髪を洗って下げ髪姿の茜を見て、またドキドキしてしまいます。



©青楼オペラ 小学館


話があると連れ出される茜、頭の中は惣右助のお見合いの事でいっぱいですがさぐりを入れたことの報告を受けます。


茜の父親とは直接のかかわりはないが、伊勢屋という材木商に入札に絡んだ贈賄の疑いが露見したという話でした。


結局、伊勢屋は在庫を抱えたままどうしようもなくなり、店は潰れ店主夫婦は首をくくったと言うことでした。


茜は『伊勢屋』という屋号と『店主の自殺』に引っかかりを感じ、慌てて楼に帰ります。そして葵に確かめると、やはりそれは葵の実家の事だったのでした。


一方、とり残された惣右助…



©青楼オペラ 小学館


『殺さねぇと…こんな未練はよ…』


葵にお店の人で今でも便りのある人を教えて貰おうとするのですが…葵さんにとっては知りたくもない事を掘り返すだけになるかもしれないと葛藤します。


そんな茜の表情を見て優しく協力してくれようとする葵、"この人の親が不正なんかするような人か?"真実を必ず突き止めようと決意を新たにする茜でした。


ーそして、葵の教えてくれた番頭さんもすでに酒に酔い川で溺れて亡くなっていたことを知ります。その番頭は下戸だったはずなのに…。伊勢屋の事をさらに詳しく調べるよう利一郎にお願いします。


『お嬢、落ち着いて、慎重に参りましょう』全力で突っ走る茜を見て、危なっかしくて仕方がないと利一郎。


これに対し『お前が側にいてくれるから走れるのよ』と茜。


©青楼オペラ 小学館


ドサッ


その時、外で物音がします。そこには熱で倒れているゆかりの姿が…


紫が目を覚ますと利一が看病をしてくれています『…また覗いていたんですね』


『覗かれるような所で逢引してたのはどっちじゃ』そう言う紫に対して『お職候補の目も大した事ないようだ』と利一。



©青楼オペラ 小学館


『茜さんから看病を仰せつかっていますんで』看病を続ける利一郎でした。



©青楼オペラ 小学館


ーある夜、仲の町張りする朝明野あさけの、その前を惣右助が女連れで通ります。


"この人が見合いの…若旦那が選んだ人"


『大層な美人を見せつけて、あっちの新造がねんすねぇ』と朝明野が声を掛けます。『のう、茜?』



©青楼オペラ 小学館


自分の涙に気づいた朱音は逃げ出しますが、惣右助は追いかけて行きます。


『初耳だなぁ』どうやら見合いの話は全くの噂、先ほどの女性も女形の役者であった事を伝えます。


それを聞いて再び涙を流す茜、それを見て惣右助は言います…


『ひでぇ女だおまえは、俺のものにはならないと言っておきながら、おれを逃しもしやがらねぇ』



©青楼オペラ 小学館


ーいつか別れは訪れる…そうわかっていても止められなかったー


まとめ

以上、青楼オペラ3巻完全ネタバレでした、いかがでしたか?今巻では茜と惣右助の距離が一気に縮まりましたね。3巻は、2人の切ない表情、恋する表情にとてもキュンキュンして個人的に好きな場面が多くある巻でした。


懲りずに覗き続ける紫や、大人な対応の利一郎、心優しい葵との関係もこの先どうなっていくのか?気になりますね。
4巻に続きます。


▽3巻以外のネタバレはこちらから
1巻 / 2巻 / 3巻 / 4巻 / 5巻